365日の着こなし術

「み～て～る～だ～け～」というCM覚えてますか？
１０代の方にはわからないかもしれませんが、アラサー、アラフォーの方は耳にした人も多いはず。CMのストーリーは、アパレルショップ店内で、おばさま３人組が商品を手に取りワイワイやってるところに店員さんが「何かお探しでしょうか？」と声を掛けます。
商品説明をしようとするのですが、おばさま方は「見てるだけー」と言って店員さんの存在をシャットアウトしてしまいます。
こんな経験、ショップ店員さんには少なからずあるはず。
スーパーなどは受け身の接客ですが、アパレル業界では店員の方からお客さまにアプローチをしていきますよね。
「今日はお財布の中身がさみしいから、見ているだけ」
「臨時収入が入ったから、いいものがあったら買おうかな」
「週末のお出かけに来ていく服を今日買わなくっちゃ！」
と様々な目的で来店されるお客様に、同じ接客方法ではうまくいきませんよね。
買う気はないのに、店員さんがぴったり張り付いてきちゃうから嫌だな～なんて経験ありますよね。私はCMのように「見てるだけ」とはっきり言えないので、（こっち来ないで～）とオーラを出すようにしています。
優秀な店員さんはその辺をよく理解してくれて、そっとしておいてくれるので助かります。
逆に、「これって似合うかな？」「このトップスには何を合わせたらいいのかな？」なんて迷っている時にさりげなーくやってきて、お勧めのコーディネイトや着回し方法など教えてくれると、ついつい話し込んじゃいます。
「このパンツ、脚長効果がありますよ」なんて言われると、必ず試着しちゃいます…（汗）。
買う予定が無かったアイテムまで買ってしまうこともしばしば。
この歳になると店員さんがノルマの為に「似合いますよ～」と言ってるのか、私のことを考えてアドバイスしてくれてるのか、ちゃーんとわかります。
時には「これはお客様にはちょっと…」と言いにく事をいってくれる店員さん、私が選んだ物より、安い商品を勧めてくれる店員さんには好感がもてます。
そして、出来る店員さんに接客してもらって、じっくり選んだ服は、必ずヘビロテしています。
さらに次もこの店員さんに相談しようと思います。
出来る販売員さんは、自然と売り上げの金額もついてきます。
アプローチの仕方一つで、売上金額に差がでるので、アパレルショップの接客はとても大事な仕事です。
「人と話す事が好き」だけでは務まりません。
お客様をよく観察し、お客さまの意向を汲み取り、程よい距離感でのやわらかな接客が優秀な販売員さんであると思います。